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1980年代からパソコンを使ってきた身としては、
今更ブラインドタッチの練習など必要ないと自負していました。

ところが、雑誌の付録に収録されていたあるソフトの体験版をやってみて、
目からウロコが落ちました。

その体験版ソフトというのは、SEGAのタイピング・オブ・ザ・デッドです。

それまでタイピングソフトというとブラインドタッチの練習ソフトだと思っていたのですが、
タイピング・オブ・ザ・デッドはとても練習ソフトとは思えない完成度だったのです。

元々シューティングゲームだったものをタイピングソフトにリファインしたらしく、
ゲーム性の高さはシューティングゲームの完成度が反映されていたのでしょう。

この体験版ソフトでタイピングソフトに興味が湧き、
その後いくつかの製品をプレイしてみましたので、簡単に紹介してみたいと思います。

* * *

一番最初に購入したのは起動戦士ガンダムを題材にしたザク打です。

ザク打では、TVアニメのストーリーに沿って出現するジオンのモビルスーツを
タイピング問題をクリアして倒していきます。

ステージが進むごとに難易度が増していき、
最終面ではスピードが求められると共に入力ミスが致命的になる
バランスの良いタイピングソフトです。

音楽と音声がかつてのTVアニメの興奮を思い出させてくれますが、
残念ながら画面は紙芝居のようなもので動画ではありません。

3D-CGの画質が壁紙にしたいくらい綺麗なだけに、
短時間でも動いてくれればタイピング・オブ・ザ・デッドに匹敵する
グレードの高いソフトに仕上がったのではないかと残念に思います。

次にプレイしたのは、頭文字Dを題材にしたタイピング最速理論です。

こちらは、軽快な音楽と共に動画によるカーレースの3D-CGがコーナーに差し掛かると、
画面が停止してタイピングの問題が出題されます。

効果音としての台詞のバリエーションが少ない点と、
動画が止まってタイピングというシステムはゲームとしては不自然な感じがします。

私は原作の頭文字Dという漫画を知らなくて感情移入できなかったのですが、
タイピングソフトとしてはオーソドックスなレベルで、難易度はそれほど高くないです。

次にプレイしたのは、北斗の拳を題材にした激打2です。

これも音楽と音声でアニメストーリーを再現しているタイピングソフトで、
キー入力により「あたぁ」のケンシロウの奇声が轟きます。

各ステージごとにボス戦では必殺技が繰り出され、
画面、効果音、台詞などで原作の雰囲気を出しています。

CGはガンダムと同様に紙芝居で、難易度は他のソフトと比べて低めです。

次にプレイしたのは、ルパン三世を題材にしたルパン三世26+αの鍵です。

これも音楽と音声でTVアニメの雰囲気を再現したソフトで、
このソフトオリジナルのショートストーリーに合わせてタイピング問題が出題されます。

CGはやはり紙芝居ですが、他のソフトよりもコマ数が多くアニメーション風に動きます。

漢字の変換やBackspaceによる取り消しが適用される、
実際の文章入力に近いタイピングソフトです。

各キャラクターごとに5つのステージが用意されていますが、
これも難易度はそれほど高くないです。

当初、タイトルに26+αの鍵とあったため、
25ステージ以外に隠しステージがあるものと思ってやりこんだのですが、
後にネットで調べたらキーボードのキーの数だという情報が載っていて、
騙されたと感じた覚えがあります。

最後に紹介するのが、
一番最初に体験版で私のタイピングソフトに対するイメージを変えながら、
一番最後に購入したタイピング・オブ・ザ・デッドです。

購入が遅くなった理由としては、体験版でも十分遊べていたことと、
より安く購入したくて気長に探していたという事情があります。

しかし、その間に他のソフトをプレイしてみたのは回り道だったかもしれません。

製品版は体験版で期待した以上の内容で、
他のタイピングソフトがタッチタイピングを練習するためのソフトだとすると、
タイピング・オブ・ザ・デッドはタイピング技術を駆使するゲームソフトと言えます。

迫りくるゾンビをタイピングで倒していくストーリーモードの他にも
スピードや正確性の練習用ステージが豊富で、
そのボリュームと難易度は他のタイピングソフトとは次元が違います。

また、キー入力の設定も非常に柔軟にできて操作性が高いソフトです。

"ち"や"じ"など複数の入力方法がある場合に、
他のソフトでは事前にキー入力を指定し、他のローマ字入力は間違いとみなされます。

タイピング・オブ・ザ・デッドでは、画面には前回入力したローマ字が表示されますが、
実際にはいずれの入力方法でもローマ字として正しければ認識してくれますので、
普通に文章を書いている感覚で入力できてストレス無く遊べます。

私はまだ3面までしか到達できていないのですが、
試しに間を飛ばして最終面の前の5面に挑戦してみたところ、
ゾンビを10体程倒しただけでゲームオーバーになってしまいました。

世の中にはこれを楽々クリアしてしまう人もいるようですが、
私のように、普通に仕事で文章を打ち込む程度のレベルならば、
まさに一生遊べるソフトだと思います。

その後も、雑誌付録の体験版では宇宙戦艦ヤマトゴルゴ13特打なども
プレイしてみたのですが、購入には至りませんでした。

起動戦士Zガンダム超時空要塞マクロス装甲騎兵ボトムズなども興味はあるのですが、
純粋にタイピングを練習するソフトは必要ありませんし、
アニメキャラクターを楽しむだけにしてはソフトの価格が高いように思います。

宇宙戦艦ヤマトシリーズなどは定価が1980円に下がっているので、
これが更に値引き販売などされていたら買ってみるかもしれません。

しかし、あまりにもタイピング・オブ・ザ・デッドに満足してしまったため、
新版のタイピング・オブ・ザ・デッド2003も含めて、
もう他のタイピングソフトは必要無いかなぁ、と感じていました。

2003年の年末、たまたまPC-DEPOTにて970円と特売していたので、
コブラを題材にした魂打を買ってみました。

タイピングソフトの頂点はタイピング・オブ・ザ・デッドなので、
他のソフトなど楽々とクリアしてしまう筈だったのですが、魂打は意外と曲者でした。

ストーリー展開はよくあるタイピングソフトなのですが、
随所に特殊キー(!@?など)入力を要求されるステージがあり、
通常はあまり特殊キーをブラインドタッチしていない私にとっては、
けっこう難航してしまいました。

入力の自由度はタイピング・オブ・ザ・デッドと同程度に高く、
ローマ字の入力を自動判別してくれるので、
"ふ"をFUとHUや、"ん"をNとNNなど、気分や状況により自由に打てます。

アニメとは異なるBGMやタイトルソングは完成度がかなり高く、
キャラクターの声はアニメの声優が雰囲気を盛り上げてくれます。

ゲームとしての完成度はタイピング・オブ・ザ・デッドに遠く及びませんが、
タイピング練習ソフトとしてはかなりレベルが上がっていると思います。

練習ステージやエキストラステージも含めて、
各所でキャラクターグラフィックが取得できるという演出も、
タイピング練習にコレクション的要素が付加されていて良いと思います。

当初はKM2Mマシンでは音声が正常に再生されないという問題がありましたが、
Realtecのサウンドドライバを最新版に更新したら正常に再生されるようになりました。

また、何故かハイスコアや特典映像が保存されず、
起動するたびに全て初期化されてしまうという問題もあったのですが、
他の理由でシステムを再インストールした際に直ってしまいました。

これについてはネットを調べてみても同様の症状が見つからず、原因不明です。

* * *

随分昔の話になりますが、Typing of The Deadについて調べていたところ、
TypingDeadというフリーのタイピングソフトの情報を見つけました。

ゾンビを倒すタイピングソフトと言うことで、
作者サイトを見てみたところ、ステージ4までが公開されていたので、
早速ダウンロードして順番に遊んでみました。

最初のステージはひたすらゾンビから逃げるだけで、
後のステージでは迫りくるゾンビを倒しながら進むという流れです。

基本的には表示された英単語をタイプしていくだけで、
自動的にストーリーが進行していくのですが、
弾丸のリロードシステムを採用しているのが面白い点で、
ミスタイプするとそれだけ無駄弾を消費するという特徴がありました。

各ステージが別ファイルなので、セレクト機能やセーブ機能は無く、
遊びたいステージのexeファイルを実行するだけといった構成でした。

難易度はそれほど高くなく、順調にステージ4の最後の敵まで倒しましたが、
ストーリー的にはまだ序盤といった感じで、それ以後の公開が待たれました。

しかし、その後100円ソフトとしてTypingDead Plusがパッケージ発売されました。

このTypingDead Plusについては、フリーソフトとして公開された分だけなのか、
その後のステージが追加されているのかが分からず、購入をためらっていました。

いずれにしても、一度市販ソフトとして発売された以上、
以降のステージをフリーソフトで遊ぶことはできないだろうと考え忘れ去っていました。

つい先日、たまたまこのソフトのことを思い出し、
タイトルから検索をかけて作者サイトを見に行ってみたところ、
何と、TypingDead Rebornとしてリファイン公開されていました。

現在公開されているTypingDead Rebornは、
従来は別ファイルに分かれていたステージをまとめた物との事です。

ゲームの導入部分は従来と大差ありませんが、
各ステージのグラフィックの完成度と難易度が上がっています。

当初はNormalのストーリーモードでなかなかステージ2をクリアできず、
どこまでのステージが収録されているのがは分からなかったのですが、
何とかクリアしてみたところ、そこでVol.1が終わってしまいました。

容量的に従来公開されていたステージが全て収録されていると思っていただけに、
ようやく弾丸を手に入れたところで終わってしまったのが非常に残念です。

逆に言うと、増えた容量の分だけ完成度が上がっているという事でしょう。

以降のステージも引き続き公開されるということなので、
従来公開されていたステージ3や4に相当するVol.2の公開が待たれます。


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